ヴェルディ戦レポ
J1第33節
柏 5-1 東京V

今季も残す所あと2試合。
レイソルは今年も定位置に低迷しています。
残留争いの相手はシーズン前は誰も予想していなかった東京ヴェルディ1969。
勝てばレイソルは16位以上が確定、一方ヴェルディは残り2試合を連勝しないと
自動降格が決定してしまうという崖っぷちチーム同士の最終決戦。
今季最後のホームゲームということもあり、日立台は黄色いサポーターで満員になりました。

スターティングメンバー
   宇野沢  矢野
 平山   大野   増田
   小林祐  大谷
  永田  波戸  土屋
       南

クレーベルは出場停止、玉田は骨折、明神と小林亮は故障が完治せず出場しませんでした。
レイナウドを出してくるかと思ったものの、ベンチも含めブラジル人抜き。
ただ今年の外国人はまったく前線からプレスをかけないのでディフェンス陣の負担が大きく、
それが失点に繋がることも多々あったのも事実。
外国人抜きで臨んだ広島戦は0-0だったものの内容は良かったようなので、このメンバーが
現状のベストなんだろうと思います。

立ち上がりはレイソルが押し気味に展開。
中盤が積極的にプレスを掛けてボールを奪取し、大野を経由してFWがDFの裏を突く。
極めてシンプルな戦術でしたが、メンバーの息のあった動きと個人技の質の高さで
チャンスを次々に作っていきます。
宇野沢、矢野の2トップはサテライトで熟成されたコンビネーションで相手DFを翻弄。
玉田もレイナウドもいなくても、俺たちがやってやるんだと言わんばかりの溌剌とした
プレイスタイルは見ていてとても気持ち良かったです。

試合が動いたのは18分。
中盤のルーズボールを大谷が競り勝ち、ヘッドで前線へ。
相手を背にして受けた宇野沢がワンツーで横のスペースへ出し、
再び大谷が走り込んでそのまま豪快にシュート。
高木の手を弾いてゴールネットに突き刺さりました。

先制されたヴェルディは3バックにシフトし、一気に攻めに来ます。
27分、ヴェルディのコーナーキックを蹴るのは小林大吾。
ファーサイドに出来た小さなスペースにピンポイントでボールを入れ、
小林慶行がボレーで合わせて1-1。
レイソルとしては痛い失点でしたが、崩されての失点では無いし
選手たちもまだまだ行けると自分たちを奮い立たせていました。

その後、前半が終わるまではヴェルディの時間帯に。
ヴェルディお得意のパスサッカーが回り出し、レイソルは守備に割かれる時間が多くなりました。
しかしレイソルには救世主・永田充がいます。
3月に靭帯断裂の重傷を負い、今季の復帰は絶望と思われていましたが前節広島戦で見事復活。
今日も危ない場面を幾度と無く食い止めていました。
かつてホン・ミョンボが背負った柏の20番を継ぐ男が、レイソルゴールを守り抜きます。

4分と長いロスタイムが過ぎ前半終了。
今日のサッカーをやっていれば絶対勝てると自分に言い聞かせ、後半も声を張り上げて応援。

その後半キックオフ直後でした。
センターサークル付近で相手のファウルを受けてフリーキックを得ると、
素早いリスタートで最前線の宇野沢にロングボールが入ります。
これをポストプレイで矢野に送ると、ワントラップからミドルシュート!
ボールはクロスバーに当たって真下に落ち、そのままゴールに吸い込まれて待望の2点目。

この開始直後のゴールが試合を決めたと言っていいかもしれません。
後が無くなったヴェルディはDFラインを一気に上げて捨て身の攻めを敢行。
それが裏目にでてレイソルのカウンターをいい様に食らいます。
後半12分、レイソル陣内で大野がボールを奪うと、そのままドリブルで敵陣へ。
DF3人を引き連れて一気に駆け上がり、中央のスペースへ絶妙なスルーパス。
フリーで走り込んだ平山が左足ダイレクトでループ気味に合わせ、決定的な3点目をゲット。
大野のボール奪取からのドリブル、それに連動した平山の動き、囮となって他のDFを引き付けたFWと
全てが絵に描いたように完璧な得点でした。今年のレイソルのベストゴールだと思います。

これでヴェルディの選手の心はすっかり折れてしまったらしく、そこからの攻撃は
前半に見せたような鬼気迫るものではなく、単調で怖さの感じられないものになっていました。
その後セットプレーから土屋、永田と2点を追加し、終わってみれば今季最多の5得点。
終了間際には審判が気を利かせたのか不可解なファウルでヴェルディにPKが与えられましたが、
空気を読まない南がこれを鮮やかにセーブしてしまうおまけ付き。

Jリーグ開幕から今年で13年。
栄華を誇ったヴェルディがこんな形で降格するなんて当時は考えられませんでしたが、
これも時の流れでしょうか。

清水が引き分けたためレイソルは16位が確定し、2年連続の入れ替え戦出場が決まりました。
J2の3位のチームに負けたとあっては、倒したヴェルディの名誉にも関わります。
レイソルにはJ1チームらしく強さを見せ付けて勝って欲しいし、この日のサッカーが出来れば
必ずそれができると信じてます。

選手採点
GK1 南 雄太  6.5
DF20 永田 充  7.0
DF4 波戸 康広 6.0
DF17 土屋 征夫 6.5
MF12 増田 忠俊 6.0
MF13 小林 祐三 6.0
MF23 大谷 秀和 7.0
MF24 平山 智規 6.5
MF14 大野 敏隆 8.0  MOM
FW19 宇野沢祐次 7.0
FW18 矢野 貴章 7.5
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DF32 石川 直樹 採点なし
MF15 谷澤 達也 5.5
FW25 李 忠成  6.0

ファンサカは明神欠場と黄紙3枚が響いて暫定80fp。

微妙〜(一度言ってみたかった)

でも南のPKセーブで+6確定www

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