J LEAGUE DIVISION 2 第6節
東京ヴェルディ1969 2-3 柏レイソル
得点:北嶋(柏/2分) バジーリオ(東/34,42分) 小林亮(柏/56分) ディエゴ(柏/66分)

柏にとってはラモスと大野がいる因縁の相手。
東京Vにとっては降格させられた因縁の相手。
1位と2位との直接対決。
これだけの要素が揃ったこの試合が盛り上がらない訳がなく、
J2でありながらこの日最も注目を集める試合となりました。

試合前、選手たちが出てきてウォーミングアップが始まると、
早速柏サポの特大ブーイングが大野に集中します。
運営サイドもその辺分かってたのか、オーロラビジョンには意図的に大野を映してるように見受けられました。

キックオフ後の立ち上がりは柏が積極的に攻撃を展開します。
中盤の素早いプレスでボールを奪い、谷澤とディエゴが攻め上がっていく得意のパターン。
開始2分で試合はいきなり動きました。
右サイドから崩した所に一気にプレスをかけ、相手が処理をミスした所を北嶋が豪快に蹴り込んで先制。

その後もしばらくは柏ペースで試合は進んでいきました。
谷澤、鈴木達の鋭い突破に相手はファウルで止めるしかなく、
イエローカードがヴェルディ側に次々と出されます。
このペースで行けば楽勝?と思われましたが、そこはやはり元J1チームだけありました。
中盤のプレス合戦で制圧されていたヴェルディは、DFラインの裏へボールを放り込む作戦に転換。
34分にロングボールからアナイウソンがダイレクトでクロス、
バジーリオが飛び込んでヘッドで合わせ、同点にされます。
42分にはバジーリオが倒れた所でファウルを取られたと思ったら、
素早いリスタートで裏に抜け出されあっという間に2点目。
今季初の2失点目を喫してしまいました。

今年に入って以来ビハインドを背負っての試合はまだ経験がないレイソル。
これを追いついてこそ真価が問われます。
我々サポーターもこれまで以上に声を張り上げて声援を送りました。
(日テレの糞中継ではボリューム編集されてましたが、声量では完全にホームジャックしました)

そして後半開始。
1点を追いかけるレイソルですが、大きな変更などはなくこれまで通りのサッカーで試合を進めます。
そのサッカーが功を奏したのか、後半8分。
ドリブル突破した谷澤に東京Vの藤田が足の裏で行くスライディング。
この日2枚目のイエローカードを受けて退場になりました。
数的優位になったレイソルはここぞとばかりに猛攻。
退場した相手の左サイドから崩し、永井→鈴木達→小林亮とつないで鮮やかなゴールでついに同点!
相手がDFラインの立て直しに手間取っている間に見事追いつきました。

反撃ムードが最高潮になった所で、レイソルはいよいよフランサを投入。
後半21分、ディエゴからのパスを受けたフランサは2人に付かれながら体を入れてボールをキープ。
自分で撃つのか?と思ったら何故か前方のDF2人の間にボールを出します。
何だ何だ?と思った次の瞬間、ゴールネットには豪快にボールが突き刺さってました。
一瞬時が止まったかのような感覚を感じながら、逆転の歓喜に酔いしれました。

後でビデオで見返してみて分かったのは、

フランサにパスしたディエゴがそのままフリーラン

フランサがDFの間にバックスピンをかけてパス。
(この間フランサはディエゴを見ていない)

フランサを追い抜いたディエゴの足元にピタッと止まり、
ディエゴは足を振りぬくだけでゴール。

ディエゴの歩幅と利き足を計算してないとこんな絶妙の位置にパスなんて出せません。
もうね、J2どころかJリーグのプレーじゃないですよこれ。
まさにワールドクラスのプレーを目の前で見せてもらいました。

その後25分間を危なげなく守りきり、レイソルは無傷の5連勝。
勝ち点を16に伸ばし首位をキープしました。
これまでJ2で6試合戦ってきましたが、やっぱりヴェルディには別格の強さを感じました。
J1レベルの実力がある相手との対戦、追いかける展開での逆転勝ちと、
選手たちには今後J2を戦って行く上で貴重な経験になったと思います。

それにしてもフランサのスーパーパスを生で見れただけで行った価値があった試合でした。
次は水曜に試合があり、連戦が続きますが何とかこらえて頑張って欲しいです。

コメント

RIKKU@T.H
RIKKU@T.H
2006年4月2日21:41

フランサのスーパーパス見てみたかったです。初戦を引き分けたときは駄目かなって思いましたけど、今のレイソルを見ているとJ1でもいける気がします。今年はJ2で武者修行して、来年はJ1で上位争いをしてほしいですね。

ウエキャット@EXTRA
EXTRA
2006年4月3日7:16

J1に上がった後でも戦って行けるチーム作りが今年のコンセプトだそうなんで、もっともっと強くなってくれると思ってます。初戦は圧倒的にゲームを進めながらロスタイムのワンプレーで追いつかれるという悔しい試合になってしまいましたが、それのおかげで選手たちも最後まで集中を切らさず戦う姿勢を見せるようになったんで結果的には良かったのかも。

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