今季からJ2を見ているわけですが、33節も見ているとそれなりに発見もあるわけです。
J2を知らん人からはレベルが低いなんて言われてますが、J2で戦っている身としてはそんなこと口が裂けても言えません。J1のチームよりいいサッカーをしてるチームだってありますし、今すぐJ1で通用する選手だって何人もいます。
だいたい今の代表だってJ2経験者いるし。

今日はここまでJ2を見てきた中で、日本代表に入れても通用する選手、またはそれだけの期待を持たせてくれる選手を紹介したいと思います。

■GK
菅野孝憲(横浜FC)  期待度:★★★★★
横浜FCの今季の躍進の立役者。
179cmとGKとしては小柄だが、驚異的な身体能力と反応速度でゴールマウスを死守する。
今季は4月18日神戸戦から、6月2日水戸戦まで770分のJリーグ連続無失点新記録を樹立。
(※13年ぶりの記録更新)
正確かつ強烈なロングキックも持ち味で、ペナルティエリア内に確実に飛んでくるゴールキックは相手からしてみれば脅威以外の何者でもない。2004年には自陣ペナルティエリアからのFKで直接ゴールを決めている。
33節終了時点で2700分出場し、失点わずか15。防御率は異常とも思える0.50を誇り、J1・J2合わせた全GKの中でも最高の守備力を持つことを数字で証明している。
来シーズン横浜FCはJ1に昇格している可能性が高いが、もしそうならなかったとしてもこの選手は確実にJ1でプレイしているはずである。

南雄太(柏)  期待度:★★★
9年に渡って柏のゴールを守ってきた、柏の顔とも呼べるゴールキーパー。
悪夢の自陣スローがいまだに記憶に新しいが、それでもキーパーとしての能力はJトップクラス。
柏のピンチを幾度と無く救ってきたその才能は、代表選手としても十分通用する。

■SB
小林亮(柏)  期待度:★★★
駒沢大時代は大学No1DFに選ばれた過去も持つ。
90分間走り続けられるスタミナは今季の柏のプレッシングサッカーの象徴とも言える。
左右どちらの足でも撃てるシュートはDFながら柏の貴重な得点源でもある。

菅井直樹(仙台)  期待度:★★
元はボランチの選手だったが、豊富な運動量からサイドバックに転向。
オーバーラップからの攻撃参加が魅力で、今季は現時点で5ゴールをマーク。

■CB
岡山一成(柏)  期待度:★★★
ASAYANのオーディションからJリーグ入りした異色の経歴の持ち主。
FWとしてプロ入りするものの開花せず、DFにコンバート。
その後各地のチームを渡り歩いたのち川崎に移籍し、石崎信弘監督(現柏)に見出される。
186cmの長身から繰り出されるヘディングでDFながら現在8ゴールを決めており、彼を絡めたセットプレーは
柏の武器として認知されている。
今季の柏でサポーターから最も愛されている選手の一人。

小林祐三(柏)  期待度:★★★★
年代別代表として去年のワールドユースに出場。
年齢に似合わぬ老獪な守備から、将来の柏のDFリーダーとして期待されている。
CB、SB、ボランチ、WBと守備的な位置であればどこでもこなせる守備の職人。
チームが負けていると時々超攻撃的モードに突入し、怒涛のオーバーラップからスーパーゴールを決める。
前回のU-21代表には日程の都合で選ばれなかったが、確実に北京五輪のメンバーに入れる選手である。

■DH
大谷秀和(柏)  期待度:★★★★
ジュニアユース時代から柏に所属する次世代のミスターレイソル。
FWとGK以外なら全てのポジションが出来るユーティリティ性の持ち主で、
11節札幌戦では試合中に味方が負傷した影響でトップ下、ボランチ、サイドハーフ、リベロと何度もポジションを変更し、高いレベルでそれら全てをこなして見せた。
また相手の外国人選手を怒らせ退場に持ち込むという特殊技能を稀に発揮する。

渡辺匠(山形)  期待度:★★
いわゆるバランサー的なボランチで、献身的な守備が持ち味。
シーズン終了後は山根の後継者としてぜひ柏に来てもらいたいと思ってたり。

小椋祥平(水戸)  期待度:★
マンマークを得意とするボランチ。
外国人選手を始めとする相手のキープレイヤーにがっちり張り付いて仕事をさせない。
札幌のフッキを始め、J1レベルの外国人とも互角にやり合える能力には将来性を感じさせる。

高萩洋次郎(愛媛) 期待度:★
数年前に旋風を巻き起こした広島ユースの中心的選手。
今季は愛媛にレンタルされるがやはり中心選手として活躍しており、将来は広島に戻ると思われる。
高いパスセンスと運動量の豊富さが持ち味だが若干守備に難がある。

■SH
佐々木勇人(山形) 期待度:★★★★
50mを5秒台で走る俊足でサイドを切り裂く山形のスーパーサブ。
精度の高いクロスとロングレンジのシュートも持ち合わせており、サイドアタッカーとしては
J2トップクラスだと思われる。

■OH
島田裕介(草津)  期待度:★★★
今季大宮から移籍したレフティ。正確かつ強烈なフリーキックは草津最強の武器。
現在J2アシスト王。草津には失礼だが草津の選手がランク1位になっていること自体、
去年までは考えられなかったことである。

菅沼実(愛媛)   期待度:★
柏からレンタル移籍中。
元々はFWだが愛媛ではMFとしてスタメンを確保している。左右両方のサイドでプレイ可能。
年代別代表にも何度も選ばれる高い才能の持ち主であり、愛媛での経験が将来必ず役に立つはず。

谷澤達也(柏)  期待度:★★
柏の変態系テクニシャン。その奇妙なドリブルで相手を翻弄する。
J1時代からその素質は高く評価されており、2003年のワールドユースにも出場。
今季はサイドアタッカーとしての出場が多い。
メンタル的な弱さが時折垣間見られるのが欠点。

鈴木達也(柏)  期待度:★★
前線から積極的にチェイシングし、相手にプレッシャーを掛け続ける柏のサッカーにおいて
監督自らキーマンと呼ぶ選手。俊足を生かしたボール奪取能力とサイド突破が武器。
昨季は降格が決まった後の天皇杯ガンバ戦で初出場しいきなり2ゴール。
その試合には負けたものの、降格でどん底に落ちたサポーターに希望を与えた。
今季は骨折で一時戦列を離れたが、最近ようやく復帰。
彼が90分フル出場できるコンディションになれば柏のサッカーはより強力なものになるだろう。

■FW
新居辰基(鳥栖)  期待度:★★★★★
外国人選手が幅を利かせるJ2得点ランキングにおいて、トップを爆走している日本人FW。
かつて札幌に所属していたが、飲酒運転事件を起こして解雇された経緯を持つ。
現サガン鳥栖監督の松本監督に更正させられ、今では監督を師と仰いでいるらしい。
昨年は17ゴールで日本人得点王になったが、今季は現時点ですでに19ゴールを叩き出している。
どんな体勢からでも無理矢理枠内に飛ばしてくる身体能力、常に相手DFの隙を狙うゴールへの嗅覚、
ふてぶてしい性格など、FWとして必要な要素を全て兼ね備えていると言ってよい。
プレイスタイルとしては大黒や佐藤寿人に近いが、得点に対する執着心・貪欲さを露骨に出している点において、現代表FWの面子とは明らかに異質な魅力を感じさせる選手である。
 
 
菅野と新居に関しては今すぐ代表に選んでもらいたいです。
4年後南アフリカにいなかったらオシムの目は節穴です。

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